ゴブリンを使おう!第6回:『I think I can』
2012年9月20日コメント (3)タイトルネタが思い浮かばないときは作業用BGMを。
どうも。
そろそろタイトルネタ切れの6号です。
大変!
お待たせして!
すみません!
今回もゴブリン解説の続きです。
以前までの内容はこちら
↓
第1回(基本パーツ編)
http://81405.diarynote.jp/201208210413351827/
第2回(ロード編)
http://81405.diarynote.jp/201208230358065540/
第3回(土地編)
http://81405.diarynote.jp/201208250338374241/
第4回(その他ゴブリン編)
http://81405.diarynote.jp/201208290157375819/
第5回(弱点と対策・メインボード編)
http://81405.diarynote.jp/201209080142444481/
さて、今回は前回の予告通りサイドボード編!!
……の前に、前回のコメントでありました「《リシャーダの港》の枚数」について解説しようと思います。
・そもそも《リシャーダの港》はどういった構築に採用すべきなのか
《リシャーダの港》の最大のデメリットは色マナが出ないことです。
ではゴブリンで色マナが出ないデメリットはどんな時に問題なのでしょうか?
最も顕著なのは《ゴブリンの戦長》に関してでしょう。
《戦長》が着陸すると無色マナはさほど必要なくなります。
むしろ大量展開から《群衆追い》へ繋げる為に、赤マナは幾らでも欲しいような状況になります。
例を挙げてみましょう。
あなたが先手で、5ターン目の場です。
相手のライフは19。手札に妨害はないものとします。
場に《ゴブリンの戦長》《ゴブリンの従僕》がいて、土地が山×3、《リシャーダの港》×2の計5枚が並んでいます。
あなたの手札には《ゴブリンの酋長》《ゴブリンの女看守》がいます。
仮に土地の色を考えない場合、《酋長》+《女看守》+持ってきた《群衆追い》を場に追加してちょうど19点入ります。
ですがこの場合、色マナが赤×4必要になってしまう為今回の土地配分ではキャストできません。
このターンのアタックで勝つ方法は他に無いため、《女看守》から《首謀者》か《キキジキ》あたりを持ってくるのが関の山でしょう。
上の例のように、《リシャーダの港》のような無色マナしか供給できない土地は《戦長》による加速を阻害してしまうことがあります。
加えて《不毛の大地》はどうしても4枚入ってくる為、色マナの都合で削るとしたら《リシャーダの港》からになってします。
《戦長》+《群衆追い》の形にとって、《リシャーダの港》の起動にマナを使うよりもクリーチャーの展開にマナを使った方が勝ちに繋がるケースが多い為、あまり《港》にメリットは見いだせません。ここを多めに採用するのであれば0でもいいでしょう。
さて、では《モグの戦争司令官》型ではどうでしょうか?
このカードを多めに採用する場合は典型的な「生き残れば勝ち」プランに走る為、相手の動きを遅らせ試合を長引かせる《リシャーダの港》は上手くかみ合います。
勝つまでに時間が掛かってしまう弱点も補ってくれるので、特にコンボデッキとの試合に非常に重宝します。
コンボデッキ相手には当然《ゴブリンの群衆追い》型の方が勝率は良いですが、ビート耐性の高い《モグの戦争司令官》型を選択する上で《リシャーダの港》はかなり重要な役割を占めます。
一部《リシャーダの港》が劇的に刺さるマッチがあるのも見逃せない点です。
特にエンチャントレスと戦う場合は《リシャーダの港》を引くか引かないかで大分変わります。《繁茂》や《楽園の拡散》の付いた森を寝かせるだけで、まるで動きが変わりますからね。
これは《リシャーダの港》でなく《市長の塔》に置き換えても同じことが言えます。
劇的に刺さる相手や時間稼ぎをしたい相手に対して《市長の塔》を積む場合、やはり《群衆追い》型だと邪魔になります。
無色地形を積む場合は《司令官》型で採用するのがいいでしょう。
ここまでを簡単にまとめると
・《群衆追い》型⇒無色地形は邪魔
・《司令官》型⇒特殊地形は大事
となります。
さて、実際に採用する際の目安ですが、僕が使う際には《宝石の手の焼却者》のサイクリングの邪魔にならないよう、赤マナの出ない土地が全体の半分以下に収まるように調整しています。
例えば土地23なら
《不毛の大地》×4+《魂の洞窟》×4
で8枚が埋まってしまうので、10~11に収まるように2~3枚採用しています。
加えて、サイドボードに《Anarchy》のような赤の濃いスペルや《赤霊破》のように構える必要のあるカードを採用する時、またRUGデルバーなどの《不毛の大地》を警戒する際には《リシャーダの港》は減らしています。
この辺りはメタゲームと相談ですかね。
《リシャーダの港》に関してはこんなところです。
さて、それでは今回の本題「サイドボード編」前編、行ってみましょう!!
…前編?
①サイドボードの基本的な戦略
ゴブリンはかなり多くの弱点を抱えていることは前回の内容で書いたかと思います。
前回の例でざっと上げるだけでも
①システムクリーチャー
②墓地利用
③飛行クリーチャー
④全体除去
⑤土地破壊
⑥装備品
⑦プロテクション
⑧フィニッシャー
⑨コンボ
⑩エンチャント
と多くの弱点が露見します。
ではそれらの弱点をサイドボードで対策することは不可能かと言うと、実はそうでもありません。
最近のマジック界には色を選ばない対策も多いですし、ゴブリンはタッチカラーのできないデッキでも無いので必要な対策カードは大体準備できます。
では何が足りないのかと言うと……サイドボードの枚数が足りないんですね。
ゴブリンにはドロースペルが無くサーチ手段も《女看守》に限られる為、欲しい対策は枚数を積まなければなりません。1枚で引ければ苦労もないですが、そんなのは幻想です。
結果、枚数積まなければならないカードによってサイドボードが圧迫され、必要なものが抜けていく……そんな悪循環に陥りがちです。
そこでメインボードを勝てる相手に落とさない構成にして、サイドボードのスロットを節約することが必要になってきます。
②どのカードがどの相手に弱いか
と言うことで具体的に例を挙げて、サイド戦で抜くべきカード、キーになるカードを説明していきます。
メインデッキの場合でも、弱いスロットを減らすことでその相手へのサイドカードを少なくすることができます。
どうしても負けたくないマッチがあるならば、メインで削るカードの参考にもなるかと思います。
基本的に抜かないカードも先に紹介しましょう。
《ゴブリンの従僕》×4
《霊気の薬瓶》×4
《ゴブリンの女看守》×4
《鏡割りのキキジキ》×1
これらはデッキコンセプトに関わる部分ですのでほぼ抜くことはありません。
《キキジキ》に関しては絶対に長期戦にならないマッチは存在しない為、お互いの手札が尽きた際のアドバンテージ用に残します。ベルチャー?マリガンされなきゃ負けだ!!
デッキ全部に対して解説するのは難しいので、簡単なアーキタイプ別に紹介していきます。
・中速ビートダウン
対象デッキ:
・ズー(火力少なめ)
・マーベリック
その他クリーチャーでのコンバットを軸にしたデッキ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《モグの戦争司令官》
《棘鞭使い》
《宝石の手の焼却者》
《Goblin Chirurgeon》
ビートダウン相手には基本《群衆追い》から抜く形になります。
理由はと言うと
・ゴブリン側が攻める展開になりにくいから
・相手のブロッカーが多いから
になります。
『ブロッカーなら相討ち取れんじゃね?』と思うかもしれませんが、問題なのは《群衆追い》でなく隣のちまいクリーチャー群です。《群衆追い》を死なない程度にスルーして、他のクリーチャーをブロックして捌くだけでもう殴れなくなります。
同様の理由で《酋長》もサイドアウトします。クリーチャーのサイズの差は+1/+1したくらいじゃひっくり返りませんからね。
基本は死なないように引き伸ばして、相手の息切れを待ってひっくり返す戦略を取ります。
質より量が命なので、《首謀者》や《戦長》は多くの味方を提供してくれるナイスカードになります。
ブロッカーの多い構成上相性の悪い相手にはなりにくいです。
《遍歴の騎士、エルズペス》や《火と氷の剣》による即死だけ重々注意して戦いましょう。
あとこのマッチアップにおいて《Goblin Chirurgeon》は神です。
・高速ビートダウン
対象デッキ:
・ズー(火力多め)
・バーン
抜くカード:
《ゴブリンの名手》
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《モグの戦争司令官》
前述の中速デッキとの違いはライフの安全圏です。
中速デッキならばライフが7くらい残ってれば幾らでも耐えられますが、これらの相手ではライフの安全域など無いも同然です。
ブロッカーもズーを除いて役に立たないことが殆どですので、バーン相手は《棘鞭使い》が仕事をしません。《運命の大立者》を見なければ抜いてしまっていいでしょう。
バーン相手の場合は《群衆追い》がそこそこ仕事をします。
理想は《群衆追い》に火力を使ってもらって生き残ることですので、何とか攻めるチャンスを伺いましょう。ズーはブロッカーを多く見たり、《火山の流弾》のような全除去を警戒するなら抜いてしまいましょう。
サイドボードにも有効な対策を積むのが難しい相手です。
《Pyrokinesis》や《Goblin Chirurgeon》で頑張りましょう。
・クロックパーミッション
対象デッキ:
・デルバーデッキ全般
・バント
・フィッシュ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》(フィッシュには残す)
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
《棘鞭使い》(フィッシュには抜く)
基本的には青いデッキですので、《魂の洞窟》や《霊気の薬瓶》を活用できればあまり辛い相手ではありません。
ただしそれはメインの話。サイドボードからは除去+アーティファクト破壊の形で責め立ててきます。
このマッチアップの場合はほぼサイドから除去が増量される為、除去耐性の無い《群衆追い》と《酋長》を減らしていきます。
《破滅的な行為》や《紅蓮地獄》のような全除去を見なければ《群衆追い》は残してもいいかもしれません。サイドボードにどれだけサイドインしたいカードがあるかを見てから決めましょう。
基本的には《焼却者》を最大限活用して相手のクリーチャーを捌ききるマッチアップになります。《大祖始の遺産》が刺さる相手が多いのでサイドボードにあると便利です。
・黒系ビートダウン
対象デッキ:
・デッドガイ
・ポックス
・チームアメリカ
抜くカード:
《ゴブリンの名手》
《モグの戦争司令官》
《ゴブリンの戦長》(減らす)
相性の良いカード:
《ゴブリンの酋長》
《Goblin Chirurgeon》
疫病が怖い!!
サイドボードはこの一言に尽きます。
その為、サイドボードから真っ先に死ぬようなタフネス1生物をサイドアウトしていきます。
流石に《従僕》《女看守》《焼却者》は抜きませんが、残りは全部サイドアウトするくらいのつもりでいいでしょう。
基本的にはブロッカーが少ないデッキが多いですので、《ゴブリンの群集追い》は強力なアタッカーになります。タフネスも2ですしね。
デッドガイのようなマスデス系のデッキは相性がかなり悪いですので、お互いリソースの尽きた状況からのトップ勝負になることが多いかと思います。
疫病による詰みゲーを防ぐ為にも、このマッチアップを警戒するなら《酋長》《猪牙のしもべ》はしっかり取ってもいいかもしれません。
上記までのようなクリーチャーデッキの場合、アーティファクト対策は残しておくのが吉でしょう。
《十手》は勿論、バーンの《罠の橋》なども割れます。
《タクタクの潰し屋》でマナカーブが歪む場合は重いところから抜きましょう。《クレンコ》か《首謀者》から減らすのがベターです。
・部族
対象デッキ:
・ゴブリン
・エルフ
・親和
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの酋長》
《刺鞭使い》(減らす、後手の場合と親和相手は残す)
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
《ゴブリンの名手》
各種アーティファクト対策(エルフ相手は《十手》を警戒する場合のみ)
《Goblin Chirurgeon》
ここでは種族シナジーで横にがっつり並べるデッキをまとめて部族で紹介しています。
当然ブロッカーがわんさか出てくるので《群衆追い》はニートです。
基本的には盤面を制圧できるクリーチャーを出せるか否かがカギになります。
《ゴブリンの名手》は基本として、ゴブリン相手は《Goblin Chirurgeon》、親和相手は《タクタクの潰し屋》+《キキジキ》の形を作れればほぼ負けないでしょう。
エルフはコンボ対策カードを如何に引けるか、親和は《刻まれた勇者》を引かれるか否かがダイレクトに勝敗に関わってきます。
引けた場合でも除去する対象は間違えないよう、動きをよく確認しておきましょう。
ゴブリン同型は手数で勝負することになりますので、マナ基盤を如何に妨害するかは重要です。《戦長》は勿論、《炭鉱者》《薬瓶》も積極的に破壊しにいきましょう。
引き勝負になることは少なく、プレイングの差がモロに出るマッチアップです。
・ドレッジ
抜くカード:
《酋長》
《首謀者》(2枚くらいまで減らす)
《戦長》(減らす)
アーティファクト対策
相性のいいカード:
《ゴブリンの名手》
《稲妻造り士》
《群衆の親分、クレンコ》
《モグの戦争司令官》
《Goblin Chirurgeon》
重いカードから減らせ!!
ぶっちゃけダブマリでもトリマリでもして対策になるカードを探しに行くのが一番勝率が良いです。
着地したら勝ち、なカードが多いので基本的にはそれらのカードを定着できるようにプレイングします。
相手も《黄泉からの橋》無しで勝つのは難しいので、基本はすぐに自殺できるよう《焼却者》のマナを立たせながら動きます。
サイドボードにある凡庸対策《Pyrokinesis》などがよく刺さるマッチアップになりますので、サイドインしたいカードは多くなるかと思います。
ブロッカーはあまりいないので《群衆追い》も仕事しますが、サイドボードのスロットがなかったり、《暗黒破》や《炎の嵐》を警戒するなら抜いてもいいでしょう。
《棘鞭使い》は必ず1枚は準備しておきます。《エリシュ=ノーン》1枚で負けるのも悲しいですしね。
差し込むタイミングなどは練習がいるので、勝ちたいならばサイド戦をやりましょう。
きちんと回せれば勝てない相手ではないです。
・スペル系コンボ
対象デッキ:
・ANT
・ハイタイド
・ベルチャー
・ハイブマインド
抜くカード:
《棘鞭使い》
《宝石の手の焼却者》
《モグの戦争司令官》
《ゴブリンの酋長》
《稲妻造り士》
相性の良いカード:
《ゴブリンの従僕》
《ゴブリンの群衆追い》
群衆追いの本領発揮!!
ゴブリンは早さ勝負できる部分は非常に少ないですが、マリガンを厳しくして攻められる手札を目指しましょう。
逆に《司令官》や《焼却者》のようなクリーチャー戦に強いカードはこのマッチアップでは非常に脆いです。
サイドアウトしたいカードはかなり多く出るかと思いますので、これらのデッキへの対策はしっかり積んでおきたいところです。
相手のデッキをしっかり把握して刺さるカードをチョイスしましょう。
・デカブツ系デッキ
対象デッキ:
・リアニメイト
・スニークショウ
・全知ショウ
抜くカード:
《宝石の手の焼却者》(ヴェンディリオン用に1枚くらいは残す)
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《棘鞭使い》
《霊気の薬瓶》
《ゴブリンの女看守》
《包囲攻撃の司令官》
《棘鞭使い》に戻せぬものなどあんまり無い!!
このカードがキーになるマッチなので、アクセスできる《女看守》の価値も相対的に上がります。
またコンボデッキの例に漏れず《群衆追い》は強いです。
《モグの戦争司令官》はあまり仕事をしませんが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》の滅殺を耐えるのに役立つこともあるので、入れるものがなければ残してもいいかもしれません。同じ理由で《包囲攻撃の司令官》も強いです。4つあれば滅殺1回くらい耐えられますからね。
《女看守》も《刺鞭使い》も引けずに勝つのは至難の業ですが、しっかり勝ちに行くならば妥協せず《ゴブリンの従僕》を探しにいきましょう。
たまに《紅蓮地獄》などの除去もサイドインされるので警戒しましょう。
・石鍛冶系デッキ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの戦長》(減らす)
《刺鞭使い》
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
各種アーティファクト対策
最近だと
石鍛冶=《剣を鋤に》=《瞬唱の魔道士》とセット
なので《群衆追い》はかなり役立たずです。除去耐性無さすぎィ!!
基本的に負ける原因は《十手》と《火と氷の剣》に集約されるので、そこを捌くのに全力を注ぎましょう。
出てきた《石鍛冶の神秘家》を焼くのは勿論ですが、《十手》をフィズらせる為に自殺したり、《火と氷の剣》の装備を防ぐためにスタックで焼いてくれたりと《宝石の手の焼却者》が大活躍するマッチアップでもあります。《殴打頭蓋》対策にもなるので《Goblin Chirurgeon》も役に立つでしょう。
《瞬唱の魔道士》や《ヴェンディリオン三人衆》までみたら《Pyrokinesis》までサイドインしましょう。
練習次第で戦えるマッチアップですが、相性差が気になる人は《市長の塔》の採用も検討しましょう。
・青系コントロール
対象デッキ:
・青白奇跡コントロール
・ディードスティル
・ランドスティル
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの戦長》
《刺鞭使い》
《宝石の手の焼却者》(減らすかどうかはヴェンディリオン次第)
相性の良いカード:
《ゴブリンの首謀者》
《鏡割りのキキジキ》
《群衆追い》はここでも涙を見ます。
コントロールとのマッチアップはお互いのカードの質の勝負になる為、アドバンテージの取れないカードは基本サイドアウトになります。
《ゴブリンの戦長》も結局長引く前提の試合では3マナ2/2速攻以上の仕事をしない為にサイドアウトします。《ゴブリンの酋長》はカードの質を向上させてくれるために残しますが。
基本的には相性の良いマッチアップとなりますが、青白奇跡の《天使への願い》だけは明確に対策になるカードが少ない為に不利が付きます。ターンエンド時キャストでほぼ負けます。《石鍛冶》なのか《願い》なのかはしっかり見極めましょう。
奇跡コンには《虚空の杯》がよく刺さります。
X=1で置ければ《師範の占い独楽》だけでなく《渦巻く知識》も封じられる為奇跡でのキャストを防ぎやすいからです。《瞬唱の魔道士》もある程度無力化できます。サイドボードにあると有利なマッチの1つです。
マスデス&ロック系デッキ
対象デッキ:
・アグロローム
・白スタックス
・エンチャントレス
抜くカード:
《ゴブリンの酋長》
《宝石の手の焼却者》(ロームには残す)
相性の良いカード:
《霊気の薬瓶》
《ゴブリンの従僕》
《スカークの炭鉱者》
《Goblin Chirurgeon》(エンチャントレスには抜く)
相性最悪な方々。
基本的にはサイド頼みになりますが、初動が遅い弱点も抱えているので《従僕》《薬瓶》キープできればスピード勝負に持ち込むことも可能でしょう。
盤面が完成する前に勝たなければならない為、《戦長》や《炭鉱者》のような加速パーツは是非とも欲しいところです。
カードの方向性がまるで違うので、単なるカードパワーでは太刀打ちできないものばかりです。《群衆追い》や《キキジキ》等勝ちに直結するカードで長引かせないようにしましょう。
とにかくマナ要求エンチャントや《ハルマゲドン》、《壊滅的な夢》などでマナ基盤をズタズタにされるのがきついマッチアップです。
土地が伸びる+マナ基盤になるカードがあるハンドでなければ太刀打ちできないでしょう。
ランデス警戒して土地を置かないプレイングも大事です。
長くなりましたね。
サイドボードは本当に大事なので、どんなプランで戦うのか明確なイメージを持てるよう練習していきましょう。
結局前後編になってしまいましたが、次回はサイドボードに入れるカードを役割ごとに紹介していきたいと思います。
こんな相手にはどうするか、等の質問もありましたら解説していきたいと思いますのでコメントをお願いします。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
また次回!
どうも。
そろそろタイトルネタ切れの6号です。
大変!
お待たせして!
すみません!
今回もゴブリン解説の続きです。
以前までの内容はこちら
↓
第1回(基本パーツ編)
http://81405.diarynote.jp/201208210413351827/
第2回(ロード編)
http://81405.diarynote.jp/201208230358065540/
第3回(土地編)
http://81405.diarynote.jp/201208250338374241/
第4回(その他ゴブリン編)
http://81405.diarynote.jp/201208290157375819/
第5回(弱点と対策・メインボード編)
http://81405.diarynote.jp/201209080142444481/
さて、今回は前回の予告通りサイドボード編!!
……の前に、前回のコメントでありました「《リシャーダの港》の枚数」について解説しようと思います。
・そもそも《リシャーダの港》はどういった構築に採用すべきなのか
《リシャーダの港》の最大のデメリットは色マナが出ないことです。
ではゴブリンで色マナが出ないデメリットはどんな時に問題なのでしょうか?
最も顕著なのは《ゴブリンの戦長》に関してでしょう。
《戦長》が着陸すると無色マナはさほど必要なくなります。
むしろ大量展開から《群衆追い》へ繋げる為に、赤マナは幾らでも欲しいような状況になります。
例を挙げてみましょう。
あなたが先手で、5ターン目の場です。
相手のライフは19。手札に妨害はないものとします。
場に《ゴブリンの戦長》《ゴブリンの従僕》がいて、土地が山×3、《リシャーダの港》×2の計5枚が並んでいます。
あなたの手札には《ゴブリンの酋長》《ゴブリンの女看守》がいます。
仮に土地の色を考えない場合、《酋長》+《女看守》+持ってきた《群衆追い》を場に追加してちょうど19点入ります。
ですがこの場合、色マナが赤×4必要になってしまう為今回の土地配分ではキャストできません。
このターンのアタックで勝つ方法は他に無いため、《女看守》から《首謀者》か《キキジキ》あたりを持ってくるのが関の山でしょう。
上の例のように、《リシャーダの港》のような無色マナしか供給できない土地は《戦長》による加速を阻害してしまうことがあります。
加えて《不毛の大地》はどうしても4枚入ってくる為、色マナの都合で削るとしたら《リシャーダの港》からになってします。
《戦長》+《群衆追い》の形にとって、《リシャーダの港》の起動にマナを使うよりもクリーチャーの展開にマナを使った方が勝ちに繋がるケースが多い為、あまり《港》にメリットは見いだせません。ここを多めに採用するのであれば0でもいいでしょう。
さて、では《モグの戦争司令官》型ではどうでしょうか?
このカードを多めに採用する場合は典型的な「生き残れば勝ち」プランに走る為、相手の動きを遅らせ試合を長引かせる《リシャーダの港》は上手くかみ合います。
勝つまでに時間が掛かってしまう弱点も補ってくれるので、特にコンボデッキとの試合に非常に重宝します。
コンボデッキ相手には当然《ゴブリンの群衆追い》型の方が勝率は良いですが、ビート耐性の高い《モグの戦争司令官》型を選択する上で《リシャーダの港》はかなり重要な役割を占めます。
一部《リシャーダの港》が劇的に刺さるマッチがあるのも見逃せない点です。
特にエンチャントレスと戦う場合は《リシャーダの港》を引くか引かないかで大分変わります。《繁茂》や《楽園の拡散》の付いた森を寝かせるだけで、まるで動きが変わりますからね。
これは《リシャーダの港》でなく《市長の塔》に置き換えても同じことが言えます。
劇的に刺さる相手や時間稼ぎをしたい相手に対して《市長の塔》を積む場合、やはり《群衆追い》型だと邪魔になります。
無色地形を積む場合は《司令官》型で採用するのがいいでしょう。
ここまでを簡単にまとめると
・《群衆追い》型⇒無色地形は邪魔
・《司令官》型⇒特殊地形は大事
となります。
さて、実際に採用する際の目安ですが、僕が使う際には《宝石の手の焼却者》のサイクリングの邪魔にならないよう、赤マナの出ない土地が全体の半分以下に収まるように調整しています。
例えば土地23なら
《不毛の大地》×4+《魂の洞窟》×4
で8枚が埋まってしまうので、10~11に収まるように2~3枚採用しています。
加えて、サイドボードに《Anarchy》のような赤の濃いスペルや《赤霊破》のように構える必要のあるカードを採用する時、またRUGデルバーなどの《不毛の大地》を警戒する際には《リシャーダの港》は減らしています。
この辺りはメタゲームと相談ですかね。
《リシャーダの港》に関してはこんなところです。
さて、それでは今回の本題「サイドボード編」前編、行ってみましょう!!
…前編?
①サイドボードの基本的な戦略
ゴブリンはかなり多くの弱点を抱えていることは前回の内容で書いたかと思います。
前回の例でざっと上げるだけでも
①システムクリーチャー
②墓地利用
③飛行クリーチャー
④全体除去
⑤土地破壊
⑥装備品
⑦プロテクション
⑧フィニッシャー
⑨コンボ
⑩エンチャント
と多くの弱点が露見します。
ではそれらの弱点をサイドボードで対策することは不可能かと言うと、実はそうでもありません。
最近のマジック界には色を選ばない対策も多いですし、ゴブリンはタッチカラーのできないデッキでも無いので必要な対策カードは大体準備できます。
では何が足りないのかと言うと……サイドボードの枚数が足りないんですね。
ゴブリンにはドロースペルが無くサーチ手段も《女看守》に限られる為、欲しい対策は枚数を積まなければなりません。1枚で引ければ苦労もないですが、そんなのは幻想です。
結果、枚数積まなければならないカードによってサイドボードが圧迫され、必要なものが抜けていく……そんな悪循環に陥りがちです。
そこでメインボードを勝てる相手に落とさない構成にして、サイドボードのスロットを節約することが必要になってきます。
②どのカードがどの相手に弱いか
と言うことで具体的に例を挙げて、サイド戦で抜くべきカード、キーになるカードを説明していきます。
メインデッキの場合でも、弱いスロットを減らすことでその相手へのサイドカードを少なくすることができます。
どうしても負けたくないマッチがあるならば、メインで削るカードの参考にもなるかと思います。
基本的に抜かないカードも先に紹介しましょう。
《ゴブリンの従僕》×4
《霊気の薬瓶》×4
《ゴブリンの女看守》×4
《鏡割りのキキジキ》×1
これらはデッキコンセプトに関わる部分ですのでほぼ抜くことはありません。
《キキジキ》に関しては絶対に長期戦にならないマッチは存在しない為、お互いの手札が尽きた際のアドバンテージ用に残します。ベルチャー?マリガンされなきゃ負けだ!!
デッキ全部に対して解説するのは難しいので、簡単なアーキタイプ別に紹介していきます。
・中速ビートダウン
対象デッキ:
・ズー(火力少なめ)
・マーベリック
その他クリーチャーでのコンバットを軸にしたデッキ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《モグの戦争司令官》
《棘鞭使い》
《宝石の手の焼却者》
《Goblin Chirurgeon》
ビートダウン相手には基本《群衆追い》から抜く形になります。
理由はと言うと
・ゴブリン側が攻める展開になりにくいから
・相手のブロッカーが多いから
になります。
『ブロッカーなら相討ち取れんじゃね?』と思うかもしれませんが、問題なのは《群衆追い》でなく隣のちまいクリーチャー群です。《群衆追い》を死なない程度にスルーして、他のクリーチャーをブロックして捌くだけでもう殴れなくなります。
同様の理由で《酋長》もサイドアウトします。クリーチャーのサイズの差は+1/+1したくらいじゃひっくり返りませんからね。
基本は死なないように引き伸ばして、相手の息切れを待ってひっくり返す戦略を取ります。
質より量が命なので、《首謀者》や《戦長》は多くの味方を提供してくれるナイスカードになります。
ブロッカーの多い構成上相性の悪い相手にはなりにくいです。
《遍歴の騎士、エルズペス》や《火と氷の剣》による即死だけ重々注意して戦いましょう。
あとこのマッチアップにおいて《Goblin Chirurgeon》は神です。
・高速ビートダウン
対象デッキ:
・ズー(火力多め)
・バーン
抜くカード:
《ゴブリンの名手》
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《モグの戦争司令官》
前述の中速デッキとの違いはライフの安全圏です。
中速デッキならばライフが7くらい残ってれば幾らでも耐えられますが、これらの相手ではライフの安全域など無いも同然です。
ブロッカーもズーを除いて役に立たないことが殆どですので、バーン相手は《棘鞭使い》が仕事をしません。《運命の大立者》を見なければ抜いてしまっていいでしょう。
バーン相手の場合は《群衆追い》がそこそこ仕事をします。
理想は《群衆追い》に火力を使ってもらって生き残ることですので、何とか攻めるチャンスを伺いましょう。ズーはブロッカーを多く見たり、《火山の流弾》のような全除去を警戒するなら抜いてしまいましょう。
サイドボードにも有効な対策を積むのが難しい相手です。
《Pyrokinesis》や《Goblin Chirurgeon》で頑張りましょう。
・クロックパーミッション
対象デッキ:
・デルバーデッキ全般
・バント
・フィッシュ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》(フィッシュには残す)
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
《棘鞭使い》(フィッシュには抜く)
基本的には青いデッキですので、《魂の洞窟》や《霊気の薬瓶》を活用できればあまり辛い相手ではありません。
ただしそれはメインの話。サイドボードからは除去+アーティファクト破壊の形で責め立ててきます。
このマッチアップの場合はほぼサイドから除去が増量される為、除去耐性の無い《群衆追い》と《酋長》を減らしていきます。
《破滅的な行為》や《紅蓮地獄》のような全除去を見なければ《群衆追い》は残してもいいかもしれません。サイドボードにどれだけサイドインしたいカードがあるかを見てから決めましょう。
基本的には《焼却者》を最大限活用して相手のクリーチャーを捌ききるマッチアップになります。《大祖始の遺産》が刺さる相手が多いのでサイドボードにあると便利です。
・黒系ビートダウン
対象デッキ:
・デッドガイ
・ポックス
・チームアメリカ
抜くカード:
《ゴブリンの名手》
《モグの戦争司令官》
《ゴブリンの戦長》(減らす)
相性の良いカード:
《ゴブリンの酋長》
《Goblin Chirurgeon》
疫病が怖い!!
サイドボードはこの一言に尽きます。
その為、サイドボードから真っ先に死ぬようなタフネス1生物をサイドアウトしていきます。
流石に《従僕》《女看守》《焼却者》は抜きませんが、残りは全部サイドアウトするくらいのつもりでいいでしょう。
基本的にはブロッカーが少ないデッキが多いですので、《ゴブリンの群集追い》は強力なアタッカーになります。タフネスも2ですしね。
デッドガイのようなマスデス系のデッキは相性がかなり悪いですので、お互いリソースの尽きた状況からのトップ勝負になることが多いかと思います。
疫病による詰みゲーを防ぐ為にも、このマッチアップを警戒するなら《酋長》《猪牙のしもべ》はしっかり取ってもいいかもしれません。
上記までのようなクリーチャーデッキの場合、アーティファクト対策は残しておくのが吉でしょう。
《十手》は勿論、バーンの《罠の橋》なども割れます。
《タクタクの潰し屋》でマナカーブが歪む場合は重いところから抜きましょう。《クレンコ》か《首謀者》から減らすのがベターです。
・部族
対象デッキ:
・ゴブリン
・エルフ
・親和
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの酋長》
《刺鞭使い》(減らす、後手の場合と親和相手は残す)
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
《ゴブリンの名手》
各種アーティファクト対策(エルフ相手は《十手》を警戒する場合のみ)
《Goblin Chirurgeon》
ここでは種族シナジーで横にがっつり並べるデッキをまとめて部族で紹介しています。
当然ブロッカーがわんさか出てくるので《群衆追い》はニートです。
基本的には盤面を制圧できるクリーチャーを出せるか否かがカギになります。
《ゴブリンの名手》は基本として、ゴブリン相手は《Goblin Chirurgeon》、親和相手は《タクタクの潰し屋》+《キキジキ》の形を作れればほぼ負けないでしょう。
エルフはコンボ対策カードを如何に引けるか、親和は《刻まれた勇者》を引かれるか否かがダイレクトに勝敗に関わってきます。
引けた場合でも除去する対象は間違えないよう、動きをよく確認しておきましょう。
ゴブリン同型は手数で勝負することになりますので、マナ基盤を如何に妨害するかは重要です。《戦長》は勿論、《炭鉱者》《薬瓶》も積極的に破壊しにいきましょう。
引き勝負になることは少なく、プレイングの差がモロに出るマッチアップです。
・ドレッジ
抜くカード:
《酋長》
《首謀者》(2枚くらいまで減らす)
《戦長》(減らす)
アーティファクト対策
相性のいいカード:
《ゴブリンの名手》
《稲妻造り士》
《群衆の親分、クレンコ》
《モグの戦争司令官》
《Goblin Chirurgeon》
重いカードから減らせ!!
ぶっちゃけダブマリでもトリマリでもして対策になるカードを探しに行くのが一番勝率が良いです。
着地したら勝ち、なカードが多いので基本的にはそれらのカードを定着できるようにプレイングします。
相手も《黄泉からの橋》無しで勝つのは難しいので、基本はすぐに自殺できるよう《焼却者》のマナを立たせながら動きます。
サイドボードにある凡庸対策《Pyrokinesis》などがよく刺さるマッチアップになりますので、サイドインしたいカードは多くなるかと思います。
ブロッカーはあまりいないので《群衆追い》も仕事しますが、サイドボードのスロットがなかったり、《暗黒破》や《炎の嵐》を警戒するなら抜いてもいいでしょう。
《棘鞭使い》は必ず1枚は準備しておきます。《エリシュ=ノーン》1枚で負けるのも悲しいですしね。
差し込むタイミングなどは練習がいるので、勝ちたいならばサイド戦をやりましょう。
きちんと回せれば勝てない相手ではないです。
・スペル系コンボ
対象デッキ:
・ANT
・ハイタイド
・ベルチャー
・ハイブマインド
抜くカード:
《棘鞭使い》
《宝石の手の焼却者》
《モグの戦争司令官》
《ゴブリンの酋長》
《稲妻造り士》
相性の良いカード:
《ゴブリンの従僕》
《ゴブリンの群衆追い》
群衆追いの本領発揮!!
ゴブリンは早さ勝負できる部分は非常に少ないですが、マリガンを厳しくして攻められる手札を目指しましょう。
逆に《司令官》や《焼却者》のようなクリーチャー戦に強いカードはこのマッチアップでは非常に脆いです。
サイドアウトしたいカードはかなり多く出るかと思いますので、これらのデッキへの対策はしっかり積んでおきたいところです。
相手のデッキをしっかり把握して刺さるカードをチョイスしましょう。
・デカブツ系デッキ
対象デッキ:
・リアニメイト
・スニークショウ
・全知ショウ
抜くカード:
《宝石の手の焼却者》(ヴェンディリオン用に1枚くらいは残す)
《ゴブリンの酋長》
相性の良いカード:
《棘鞭使い》
《霊気の薬瓶》
《ゴブリンの女看守》
《包囲攻撃の司令官》
《棘鞭使い》に戻せぬものなどあんまり無い!!
このカードがキーになるマッチなので、アクセスできる《女看守》の価値も相対的に上がります。
またコンボデッキの例に漏れず《群衆追い》は強いです。
《モグの戦争司令官》はあまり仕事をしませんが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》の滅殺を耐えるのに役立つこともあるので、入れるものがなければ残してもいいかもしれません。同じ理由で《包囲攻撃の司令官》も強いです。4つあれば滅殺1回くらい耐えられますからね。
《女看守》も《刺鞭使い》も引けずに勝つのは至難の業ですが、しっかり勝ちに行くならば妥協せず《ゴブリンの従僕》を探しにいきましょう。
たまに《紅蓮地獄》などの除去もサイドインされるので警戒しましょう。
・石鍛冶系デッキ
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの戦長》(減らす)
《刺鞭使い》
相性の良いカード:
《宝石の手の焼却者》
各種アーティファクト対策
最近だと
石鍛冶=《剣を鋤に》=《瞬唱の魔道士》とセット
なので《群衆追い》はかなり役立たずです。除去耐性無さすぎィ!!
基本的に負ける原因は《十手》と《火と氷の剣》に集約されるので、そこを捌くのに全力を注ぎましょう。
出てきた《石鍛冶の神秘家》を焼くのは勿論ですが、《十手》をフィズらせる為に自殺したり、《火と氷の剣》の装備を防ぐためにスタックで焼いてくれたりと《宝石の手の焼却者》が大活躍するマッチアップでもあります。《殴打頭蓋》対策にもなるので《Goblin Chirurgeon》も役に立つでしょう。
《瞬唱の魔道士》や《ヴェンディリオン三人衆》までみたら《Pyrokinesis》までサイドインしましょう。
練習次第で戦えるマッチアップですが、相性差が気になる人は《市長の塔》の採用も検討しましょう。
・青系コントロール
対象デッキ:
・青白奇跡コントロール
・ディードスティル
・ランドスティル
抜くカード:
《ゴブリンの群衆追い》
《ゴブリンの戦長》
《刺鞭使い》
《宝石の手の焼却者》(減らすかどうかはヴェンディリオン次第)
相性の良いカード:
《ゴブリンの首謀者》
《鏡割りのキキジキ》
《群衆追い》はここでも涙を見ます。
コントロールとのマッチアップはお互いのカードの質の勝負になる為、アドバンテージの取れないカードは基本サイドアウトになります。
《ゴブリンの戦長》も結局長引く前提の試合では3マナ2/2速攻以上の仕事をしない為にサイドアウトします。《ゴブリンの酋長》はカードの質を向上させてくれるために残しますが。
基本的には相性の良いマッチアップとなりますが、青白奇跡の《天使への願い》だけは明確に対策になるカードが少ない為に不利が付きます。ターンエンド時キャストでほぼ負けます。《石鍛冶》なのか《願い》なのかはしっかり見極めましょう。
奇跡コンには《虚空の杯》がよく刺さります。
X=1で置ければ《師範の占い独楽》だけでなく《渦巻く知識》も封じられる為奇跡でのキャストを防ぎやすいからです。《瞬唱の魔道士》もある程度無力化できます。サイドボードにあると有利なマッチの1つです。
マスデス&ロック系デッキ
対象デッキ:
・アグロローム
・白スタックス
・エンチャントレス
抜くカード:
《ゴブリンの酋長》
《宝石の手の焼却者》(ロームには残す)
相性の良いカード:
《霊気の薬瓶》
《ゴブリンの従僕》
《スカークの炭鉱者》
《Goblin Chirurgeon》(エンチャントレスには抜く)
相性最悪な方々。
基本的にはサイド頼みになりますが、初動が遅い弱点も抱えているので《従僕》《薬瓶》キープできればスピード勝負に持ち込むことも可能でしょう。
盤面が完成する前に勝たなければならない為、《戦長》や《炭鉱者》のような加速パーツは是非とも欲しいところです。
カードの方向性がまるで違うので、単なるカードパワーでは太刀打ちできないものばかりです。《群衆追い》や《キキジキ》等勝ちに直結するカードで長引かせないようにしましょう。
とにかくマナ要求エンチャントや《ハルマゲドン》、《壊滅的な夢》などでマナ基盤をズタズタにされるのがきついマッチアップです。
土地が伸びる+マナ基盤になるカードがあるハンドでなければ太刀打ちできないでしょう。
ランデス警戒して土地を置かないプレイングも大事です。
長くなりましたね。
サイドボードは本当に大事なので、どんなプランで戦うのか明確なイメージを持てるよう練習していきましょう。
結局前後編になってしまいましたが、次回はサイドボードに入れるカードを役割ごとに紹介していきたいと思います。
こんな相手にはどうするか、等の質問もありましたら解説していきたいと思いますのでコメントをお願いします。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
また次回!
コメント
SCGでも結果残したようですし、扇動者の位置づけを解説していただければ幸いです。
強い場面はありそうですがハンドアド稼げませんし、やや限定的かなと・・・
次回のサイドボード後編、楽しみです
巣穴の扇動者に関しては書きたいと思っていたので、番外編みたいな感じでまとめようと思います。
サイド編とどっちが先になるかわかりませんがw