ゴブリンを使おう!第4回:『ゴブリン 天使の詩』
ゴブリンを使おう!第4回:『ゴブリン 天使の詩』
ゴブリンを使おう!第4回:『ゴブリン 天使の詩』
これがやりたかっただけなタイトル。


どうも。
帰ってきた6号です。


しばらくお待たせしてしまいましたが、引き続きゴブリンを解説していきたいと思います。
前回まではこちら

第1回
http://81405.diarynote.jp/201208210413351827/

第2回
http://81405.diarynote.jp/201208230358065540/  

第3回
http://81405.diarynote.jp/201208250338374241/


今回は残りのデッキに入りうるカードを、役割別に解説していきます。
かなり量が多くなる上内容もマニアックになりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。



①マナブースト編


マナブースト枠で紹介するのは《スカークの炭鉱者》です。 

Skirk Prospector / スカークの探鉱者 (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
ゴブリン(Goblin)を1体生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
1/1


エクステンデッド時代、《ゴブリン徴募兵》とのシナジーで環境を席巻した「ゴブヴァンテージ」の中核カードです。
このカードの役割は主に2つ。
①瞬間的なマナブースト
②生贄能力によるトリック
となっています。

①はゴブリンの展開から《首謀者》《女看守》に繋げて出したいカードを一気に展開する動き方をします。
ゴブヴァンテージにおける使い方が実に強力で、当時は《徴募兵》がリーガルだったのもあり、《戦長》を出せればそのままデッキ内のゴブリンをありったけ出して勝ち、なんてパターンもありました。
現在は当然といえば当然ですが《徴募兵》が禁止なこともあり、展開力が損なわれている故にあまり使われません。
2マナの《モグの戦争司令官》で3マナが出せるため、使う場合は多めにすると効果的に働いてくれます。

②はかなり有効な使い方です。
《梅澤の十手》や《殴打頭蓋》の能力を誘発させなかったり、《ゴブリンの名手》のアンタップを誘発させたり、《黄泉からの橋》を取り除いたりとなかなかに用途が広いです。
特に《名手》とのシナジーは強力で、こちらのクリーチャーの数次第では相手の場を一方的に壊滅させることができます。

が、この用途目的で使うならもっと優秀なゴブリンがいます。
それに関しては後ほど。

マナブーストとして使う目的で組み込むと、手札と場を一気に消耗してしまう為長引くゲームにおいてはかなり無駄なカードになってしまいます。
本体もただの1/1ですしね。
ただ、当時からある一気展開させる強みは健在で、刹那的ですがこのカードがあれば2キルも可能です。
劇的にスピードを向上させることができるため、ドレッジやコンボなどの相手を考えるならば欲しいカードです。
でも枚数入れるとデッキパワーがなあ……《女看守》で持ってくることもあんま無いし。




②除去編

ここではそれぞれ《巣穴の運命支配》《タール火》《火花鍛冶》《武器商人》を解説します。


Warren Weirding / 巣穴の運命支配 (1)(黒)
部族 ソーサリー — ゴブリン(Goblin)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。これによりゴブリン(Goblin)が生け贄に捧げられた場合、そのプレイヤーは黒の1/1のゴブリン・ならず者(Rogue)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。それらのトークンは、ターン終了時まで速攻を得る。


《巣穴の運命支配》は黒いゴブリン限定の除去です。
環境にはRUGデルバーやスニークショウ、リアニメイトなど、非常に少ないクリーチャーで勝つデッキも多いため生贄除去は有効に働きます。
サイズも気にしないので肥え太った《タルモゴイフ》やマーフォークのロードなども安全に除去できます。
地味に《アルゴスの女魔術師》も除去できたり、自分自身に撃ってクリーチャーを出したりとどんな相手でも腐らないカードではあります。流石にクリーチャー出す使い方は弱いですが。
弱点は除去する対象を選べないこと。一番致命的なカードを退かせなかったり、横に並べるデッキには効果が薄かったりします。
ただ確定除去はそれを補ってあまりある魅力がある為、タッチ黒の選択肢も十二分にあるでしょう。《焼却者》の枠を奪うこともある優秀なカードです。


Tarfire / タール火 (赤)
部族 インスタント — ゴブリン(Goblin)
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。タール火はそれに2点のダメージを与える。


《タール火》は部族なのでゴブリンに組み込める火力です。
呪文そのものが軽いのと、盤面にゴブリンを必要としないため《焼却者》よりも有効に働くケースがあります。
《秘密を掘り下げるもの》や、エルフデッキのクリーチャーを退かすには役に立つカードです。本体に飛ぶのもメリットですね。

弱点は1:1交換以下しか取れないことと、《タルモゴイフ》が大きくなること。
《焼却者》だと1:2交換に値する局面も多いため、余程メタが歪まないかぎりその枠を退かすほどの魅力はないでしょう。追加で欲しい場合は投入しましょう。


Sparksmith / 火花鍛冶 (1)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
(T):クリーチャー1体を対象とする。火花鍛冶は、それとあなたにX点のダメージを与える。Xは、戦場に出ているゴブリン(Goblin)の数に等しい。
1/1


Arms Dealer / 武器商人 (2)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)
(1)(赤),ゴブリン(Goblin)を1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。武器商人は、それに4点のダメージを与える。
1/1


《火花鍛冶》《武器商人》はそれぞれクリーチャー限定の恒久除去です。
《火花鍛冶》は非常に高火力で、除去できないクリーチャーが少ないほどの威力を持っていますが、召喚酔いがある上自分自身にもダメージが入ってしまう弱点を持っています。
この弱点はかなり致命的で、特に赤いデッキ相手には能力を起動できないケースも多いです。緑や青など比較的本体に抜けにくいデッキ相手には有効に働きますが、大きいクリーチャーを退かす為に多くゴブリンを並べると結局ライフがもたなくなったりするので、使い方の難しいカードではあります。

《武器商人》は召喚酔いに影響されない点は優秀ですが、4点固定な上生贄もマナも必要とスペックからして微妙です。
一度に何体も処理できる上生贄のメリットも活かせるので、マーフォークやドレッジ、石鍛冶などにはそこそこの仕事をします。
《タルモゴイフ》や《聖遺の騎士》を退かすには火力不足ですが、メタ次第では機能してくれるかもしれません。頭の隅っこにはおいておきましょう。



③フィニッシャー編

ここで解説するのは《包囲攻撃の司令官》《ボガートの汁婆》です。


Siege-Gang Commander / 包囲攻撃の司令官 (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
包囲攻撃の司令官が戦場に出たとき、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
(1)(赤),ゴブリンを1体生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。包囲攻撃の司令官はそれに2点のダメージを与える。
2/2


昔からゴブリンのフィニッシャーとして使われてきたカードですね。
最近では決定力で《群衆の親分、クレンコ》にその座を譲ってしまいましたが、
①一度に大量のクリーチャーを展開できる
②本体やクリーチャーに直接ダメージを与えられる
③前述した生贄能力のメリットを活かせる
など、《クレンコ》にはない有効な能力を沢山持っています。

①のメリットは、ZOOやドレッジ、マーフォークと言った一度に大量のブロッカーを用意しなければならない相手に対して有効に働きます。
特にドレッジに対しては致命的で、《従僕》からこれを出せれば《炎の嵐》でも食らわない限りほぼ負けません。
②は最後の数点を駄目押ししたり、相手のクリーチャーへの除去として働きます。
ブロッカーや《エレファント・グラス》、《Moat》が出てきて攻撃が通らなくなったり、アタックのあとにクリーチャーを投げて勝負を決めるときなどに使えます。

弱点としては、単体では重い上浮いているマナが無いと弱いことが挙げられます。
《薬瓶》から出すと効果は抜群ですが、トークンが出るのにスタックして除去されると投げられないので最後の数点を削りたい場合は注意しましょう。


Wort, Boggart Auntie / ボガートの汁婆 (2)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)
畏怖(このクリーチャーは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたの墓地にあるゴブリン(Goblin)・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻してもよい。
3/3


《ボガートの汁婆》は回避能力とアドバンテージを兼ね揃えた優秀なフィニッシャーです。
畏怖は盤面を膠着させられるゴブリンとしては願ってもない能力で、時間稼ぎをしている間にゲームを終わらせる、非常にデッキに噛み合った性能を持っています。
2つ目の能力は強力で、特に《巣穴の運命支配》や《宝石の手の焼却者》を回収する動きは盤面を簡単に制圧します。出さえすれば息切れとは無縁になるでしょう。

弱点はターンが帰ってこないとアドバンテージを得られないこと。
他のフィニッシャーは除去されても最低限の仕事をしますが、このカードは除去されると本当に何も仕事をしません。
なので、使い方としては「出すのをなるべく後回しにする」ことを心がけましょう。
他のカードがどんなに除去されても回収できるので、盤面が完全に膠着するか、相手の除去がなくなるかするまで待ちましょう。他のフィニッシャーをエサにしてでも出す価値のあるカードです。



④ロード編

ここで紹介するのは《ゴブリンの王》《ゴブリンの紅蓮術士》《猪牙のしもべ》の3枚です。


Goblin King / ゴブリンの王 (1)(赤)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
他のゴブリン(Goblin)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに山渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが山(Mountain)をコントロールしている限りブロックされない。)
2/2


名前の違うカードが何種類かありますがここでは《王》をそのまま紹介します。
ゴブリンにおいて《戦長》や《酋長》が強いのは言わずもがなですが、《王》は主に山を置くデッキへのアンチカードとして活躍します。
山渡りで攻撃を一気に通すことができる為、勝負を簡単に決めてくれます。
《従僕》との相性も素敵です。
弱点は戦闘中に除去されるとブロックされてしまうことと、相手のゴブリンにも渡られてしまうこと。
特に後者は自殺できないと利用されて相手に負けるケースもある為、むやみに同型対策として入れると危険でしょう。
戦闘中の除去に関してはそれこそ浮いているマナに気をつけるか、除去されないようなカードを置くくらいしか対策がないです。
使い方は難しいですが、ZOOやRUGデルバーにはかなり効果的なカードなのでサイドボードに仕込んでおくのも悪くはないでしょう。メインはやめておいた方がいいです。


Goblin Pyromancer / ゴブリンの紅蓮術士 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ウィザード(Wizard)
ゴブリンの紅蓮術士が戦場に出たとき、ゴブリン(Goblin)・クリーチャーはターン終了時まで+3/+0の修整を受ける。
終了ステップの開始時に、すべてのゴブリンを破壊する。
2/2


すべてのゴブリンを自爆特攻させる怖いカードです。
基本的に5体抜ければ20点削れる為一度に勝負を決めたい盤面などでは役立ちます。
自爆効果を使って主に同型対策としてサイドインされるカードですが、ターン終了前に《紅蓮術士》を退かせば全滅しなかったりします。自爆させる場合はあまり展開しすぎないように気をつけましょう。
特攻効果を使えば一気に10点以上のライフを削るのでコンボデッキには効果が高く、また自爆によっての生贄も発生する為ドレッジにも効果があります。
本人に速攻はないので、できれば《戦長》《酋長》を使ってバックアップしたいですね。


Boartusk Liege / 猪牙のしもべ (1)(赤/緑)(赤/緑)(赤/緑)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 騎士(Knight)
トランプル
あなたがコントロールする他の赤のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他の緑のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
3/4


ゴブリンという種族のなかでは最大のロードです。
ゴブリンは殆どが赤いカードなので修正値は+1/+1だけですが、本人のタフネスが4もある為《炎渦竜巻》や《稲妻》では落ちず、単体でもクリーチャーとして十分なスペックを持った非常にカードパワーの高いカードです。
このカードの真骨頂は《仕組まれた疫病》の2枚張りに耐えることです。
古来よりゴブリンは《仕組まれた疫病》を2枚張られると負けが確実でしたが、このカードはゴブリンでありながらそのマイナス修正に耐える為、非常に効果的なカードとなっています。
また《梅澤の十手》や《罰する火》などの恒久的な除去にも耐える為、他のカードのバックアップ次第で非常にゲームを有利に運ぶことができます。

ロードの性質上他にカードが無いとあまり仕事をしませんが、《薬瓶》から出す動きなどは奇襲性が高くトリックとして様々な使い方ができます。《疫病》を張る相手には除去を合わされないよう、《薬瓶》から出して盤面を維持するようにしましょう。
メタゲーム次第ではサイドボードに必須になりうるカードです。



⑤アーティファクト破壊

メインに入っているカードでゴブリンが最も負ける原因になるカードが《梅澤の十手》《火と氷の剣》を始めとする装備品です。
幸い《女看守》からサーチできるアーティファクト破壊がある為、メインに1枚くらい積んでおいて損は無いでしょう。
ここで紹介するのは《ブリキ通りの悪党》《タクタクの潰し屋》《ゴブリン修繕屋》です。


Tin Street Hooligan / ブリキ通りの悪党 (1)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)
ブリキ通りの悪党が戦場に出たとき、ブリキ通りの悪党を唱えるために(緑)が使われた場合、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
2/1


緑マナを支払うことによって誘発するアーティファクト破壊です。
ゴブリンには《魂の洞窟》がある為、緑マナの支払いにはそれ程苦労しないかと思います。
本体も2マナ2/1となかなかのスペックを持っている為、割るアーティファクトが無い相手にもアタッカーとして機能します。
2マナと言う軽さは魅力的で《女看守》を経由しても5マナしかかからない為、序盤に出されて相手の《薬瓶》などを除去する際にも役立ちます。

弱点は《戦長》がいると緑マナが支払えないことと、《薬瓶》から出しても割ることが出来ないこと。
《戦長》は除去マグネットなので《十手》の場合真っ先に除去されると思いますが、《火と氷の剣》等のターンを返すと負け兼ねない代物を割る際には明確にデメリットになります。
サイドボードで増量する場合は《戦長》を減らすケースもあることを覚えておきましょう。
《薬瓶》に関しては「インスタントタイミングで仕事しない」ことが弱点になります。
相手のターンにキャストされて装備される《十手》や、《絵描きの召使い》などのコンボパーツ、さらには《殴打頭蓋》など対処できないものも発生します。
後述の《タクタクの潰し屋》とメリットを比べて使いましょう。


Tuktuk Scrapper / タクタクの潰し屋 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer) 同盟者(Ally)
タクタクの潰し屋か他の同盟者(Ally)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、アーティファクト1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。これによりそのアーティファクトが墓地に置かれる場合、タクタクの潰し屋はそのアーティファクトのコントローラーに、あなたがコントロールする同盟者の総数に等しい点数のダメージを与える。
2/2


こちらは場に出るだけでアーティファクトを破壊できるゴブリンです。
破壊できる数は同盟者の数を参考にするので、2枚目や《鏡割りのキキジキ》と組み合わさると大量のアーティファクトを破壊できます。
親和やMUDなどを相手にする際は覚えておきましょう。
緑マナを必要としない為赤単でも使用でき、《薬瓶》から出れば相手のターンの装備品にも対処できます。《従僕》で出せることがあるのもメリットですね。

弱点はとにかく重いこと。
4マナな上に《女看守》で持ってくると3マナ余計にかかる為、テンポよく退かすには向いていません。
フルタップで《女看守》から持ってきたら手札破壊で捨てられた、なんてこともあります。
持ってくるタイミングは若干難しいですね。


Goblin Tinkerer / ゴブリン修繕屋 (1)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
(赤),(T):アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。そのアーティファクトはゴブリン修繕屋に、その点数で見たマナ・コストに等しい点数のダメージを与える。
1/2


《ゴブリン修繕屋》は機動型能力でアーティファクトを破壊します。
一回だけならどんなアーティファクトでも破壊できますが、マナソースや土地などのコストの少ないカードならば何回でも破壊できます。
ロードでサイズアップしたり、《Goblin Chirurgeon》で再生すれば何度も使いまわすことが可能です。インスタントで割るのも魅力ですね。

弱点は召喚酔い。特にサイド後などは除去が増量される為仕事をする前に退場してしまうことも多いです。隙を無くす為にもなるべく《戦長》《酋長》と合わせて使いましょう。


この3種類はメインに1枚は欲しい枠です。土地バランスやロード枚数と相談して決めましょう。



⑥その他

ゴブリンは非常に様々な能力を持った種族です。
その中でもデッキに入りうるものを幾つか紹介していきましょう。


Goblin Chirurgeon (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)
ゴブリン(Goblin)を1体生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とし、それを再生する。
0/2


《スカークの炭鉱者》の項目で説明した、生贄目的で使う為に非常に役立つクリーチャーです。
生贄に関しては前述した通りですが、このカードは加えて再生能力を持っています。
《紅蓮地獄》《炎渦竜巻》を始めとする赤い除去や《破滅的な行為》《仕組まれた爆薬》などからもクリーチャーを守り、またブロッカーを極力減らさずに耐え続けることができます。
このカードと《モグの戦争司令官》が組み合わされば地上のダメージはほぼ通らないでしょう。また《クレンコ》や《猪牙のしもべ》などの重要なカードを除去から守ることも多いです。
その性質故《Goblin Chirurgeon》自身がほとんどの除去が効かず、タフネスが2ある為《暗黒破》《仕組まれた疫病》などにある程度耐性があるのも魅力です。
《十手》《殴打頭蓋》への対策やZOO、RUGデルバーなどの赤いデッキにも効果がある為サイドインする試合は非常に多いと思います。
となりにクリーチャーがいないと仕事をしないので、ある程度盤面を作ってから《女看守》で持ってくるようにしましょう。

余談ですが《炭鉱者》《Goblin Chirurgeon》の生贄能力や《名手》のアンタップ能力と、《鏡割りのキキジキ》+《稲妻造り士》が組み合わさると無限ダメージを発生させることができます。
デッキに投入している場合は狙ってみてもいいでしょう。

フォールン・エンパイアのコモンと言うことで入手はちょっと難しいですが、試してみる価値のあるカードです。


Earwig Squad / ヤスデ団 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)
徘徊(2)(黒)(このターン、あなたがゴブリン(Goblin)かならず者(Rogue)によっていずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えている場合、あなたはこれをその徘徊コストで唱えてもよい。)
ヤスデ団が戦場に出たとき、その徘徊コストが支払われていた場合、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからカードを3枚探し、それらを追放する。その後そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
5/3


《ヤスデ団》は黒いデッキ限定のデッキ破壊能力を持っています。
特定のキーカードに依存したコンボデッキ(ANTなど)や《石鍛冶の神秘家》に対して非常に効果が高いです。
《従僕》から《女看守》を出し、《ヤスデ団》をキャストすれば勝負がつくマッチもあるでしょう。
サイズも大きく、試合を速やかに決めることができるのも魅力です。
サイドボードに仕込んでみても面白いかもしれません。


Rummaging Goblin / かき回すゴブリン (2)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)
(T),カードを1枚捨てる:カードを1枚引く。
1/1


M13で投入された新カードです。
このカードはゴブリンが抱えていた『土地事故』のジレンマを解消しうる可能性を持っています。というのも、ゴブリンには土地を補充できるカードが無いからなんですね。
(《知覚喰らい》なんてカードもありましたが)
速攻もなくサイズも小さいため完全に能力主体のカードになってしまいますが、幸いゴブリンには速攻のつくロードもいますし、《首謀者》で手札も補充できるため、土地の事故・引き過ぎをケアする上でキーになるかもしれません。長期戦のデッキが増えるようであれば使われるかもしれませんね。





今回はここまでです。


ゴブリンは非常に様々な能力を持った種族です。
アドバンテージを稼げる能力も多く、守りにも攻めにも多種多様な仕事をします。
デッキを作る上で、大量のカード群とにらめっこするのもゴブリンの楽しみと言えるでしょう。
時間的に全てを解説するのは不可能ですが、今回紹介したカードの多くは『対策カードを考える上で軸になるカード』です。
今後カードをチョイスする上でこれらのカードと比較すれば、どのようなデッキに効果的で、どんな使い方をするか、見えてくるかもしれません。
カードを考える上での補助になれば幸いです。


それでは今回のまとめ。

『生贄に捧げる』能力は大事!!

本当に大事です。
覚えておいてください。


さて、リストとにらめっこしたことある人もしてない人も、そろそろゴブリンに何ができて、何が出来ないのか わかってきたかと思います。
そしてそれはゴブリンの弱点にもつながるのです。

次回はゴブリンにできるorできないことと弱点を解説し、それを補うための『ゴブリン以外のカード』を紹介していきたいと思います。


ここまで読んでくださってありがとうございました!!

また次回!!

コメント

族長アマゾネス
2012年8月29日8:39

毎回 為になる記事ありがとうございます!

ひ>
多分3種類かと
載せてみえる画像2種 + ラノエとウスデンとオジャネンが、ゴブリンの医師に縫合されてる絵柄だったと思います(*^^*)

6号
2012年8月29日23:51

やっぱり三種類だったんですね。

三枚目の画像も見つかったんで貼ってみました。

KYK
2012年9月8日9:14

はじめまして、

ゴブリンの考察、とても勉強になります。
ゴブリンデッキでレガシー参入したいと思っていたので、ありがたいです!

6号
2012年9月8日10:05

読んでくださってありがとうございます!

長くなりそうですが最後まで読んでいただけると嬉しいです

アジア
2012年9月12日17:51

初めまして、
最近ゴブリンを始め参考にさせていただきました。

質問したいのですが、
>余談ですが《炭鉱者》《Goblin Chirurgeon》の生贄能力や《名手》のアンタップ能力と、《鏡割りのキキジキ》+《稲妻造り士》が組み合わさると無限ダメージを発生させることができます。

この手順をご教授いただけないでしょうか。
不躾ではありますがよろしくお願いします。

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