……次週、最終回。


どうも。
思い返すとそんなにみっちり一つの番組を見続けた事がなかった6号です。

少なくとも、一度も見逃さずに最終回まで漕ぎつけた番組の記憶はありません。
日課を作るのが苦手で、好きな時に好きな事をして生きてきた故に、『一つの物事に同じ予定を合わせつづけること』など殆どせずに生きてきました。

そんな僕にごくごく単純ながら『観る』と言う日課を与えてくれたのがこの作品でした。

忘れかけていた情熱や激情を呼び覚ました、あの第3話との邂逅に始まり、それから、第8話、第11話……。
数え切れないほどの衝撃と、新鮮かつ鮮烈な、歓喜に満ちた一分一秒。

最早生活の一部になっていた、あの興奮、あの感動、あの幸福が、抜け落ちる様に消えてしまう……その事を考えると何だかとても寂しいのです。


取り残される感覚に近いのかもしれません。


幸福はいつだって過ぎ去ってから気づくものです。
だからこそ『取り残されること』がどうしようもなく辛く、また悲しいのかもしれません。



僕は“続けていく”人間です。


区切ることなどできない、全てを引き摺って這いまわりながら生きていく生き物です。

だから、終わってしまったものが与えてくれた感動を、衝撃を、奇跡を、振り切って生きていくことなどできないと思います。

ならば。

終わってしまう物語に、意味ある続きを与えていきたいのです。

その全てを飲み込み、消化し、吸収し。
糧にして、血に変え、肉を作り、骨に埋め。


やがて消えてしまう今をいとおしむ様に。


この物語が与えてくれた幸福を、忘れてしまっても。
この物語との別れを、忘れられなくても。

いつかまた。

出会いを幸運だと思えるように。





『忘れるものか、この一分一秒を』

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