紹介12 エマ (1)
2007年3月1日 読書
ISBN:4757709722 コミック 森 薫 エンターブレイン 2002/08 ¥651
えー、無事に受かったので今回は平野耕太氏の好きなメイドNO・3『エマ』です。で、何故に『エマ』かと言うと,
試験当日の午前三時に一気に5巻まで読んで受かった
からです。……個人的には縁起が良かったので。
簡潔に内容を説明すると、19世紀末のロンドンを舞台にメイドと貴族の身分違いの恋愛を描いた作品です。
まあ恋愛ものと言うと僕はベターに尻込みしてしまったり、そもそも興味を持てなかったりするので今まで自主的に読んだことはあんまり無かったのですが,この『エマ』に関して言えば話は別でした。
そもそも苦手な理由が、ベタな心情吐露でしか登場人物の心理を表現できなかったりとか登場人物ももっと他にも考えるべき点があるだろうとかこんなハーレム状態ありえないだろうとかとにかく各所に突っ込みが入ってしまうのが大半の作品にあった為なんですが、この『エマ』にはそんなステレオタイプな表現はまるで無く,何と言うか作者の見せ方が上手いのです。
小説的な表現が全体に行き届いているとでも言うのでしょうか。飾り立てるような台詞をまくし立てる事はせず,風景描写や登場人物同士の間合い,雰囲気やその仕草など、いかに言葉を使わずに読者を引き込むかが十分に考慮されていて,その圧倒的な表現力にはただただ息を飲むばかりでした(5巻のあのシーンにはもうテンション上がりっぱなしでしたよ)。
また、見せ場を意識して,その場面へといかに読者を引き連れていくか,と言う工夫も存分に成されており,更に感情・心情の変化が静かに、且つ劇的に表現されていく所には、今までの恋愛漫画に辟易していた僕もまるで中毒の様に惹き込まれてしまいました。
作品そのものから漂ってくるヴィクトリアンな雰囲気もまた作品世界を盛り上げています。
まだ完結まで読んではいないのですが,少なからず5巻までの流れでも読むだけの価値は充分にあります。むしろ、漫画好きなら読むべきとまで言えるでしょう。
一味も二味も違う恋愛漫画『エマ』、メイド好きな人もそうで無い人も是非手に取って見てください。
えー、無事に受かったので今回は平野耕太氏の好きなメイドNO・3『エマ』です。で、何故に『エマ』かと言うと,
試験当日の午前三時に一気に5巻まで読んで受かった
からです。……個人的には縁起が良かったので。
簡潔に内容を説明すると、19世紀末のロンドンを舞台にメイドと貴族の身分違いの恋愛を描いた作品です。
まあ恋愛ものと言うと僕はベターに尻込みしてしまったり、そもそも興味を持てなかったりするので今まで自主的に読んだことはあんまり無かったのですが,この『エマ』に関して言えば話は別でした。
そもそも苦手な理由が、ベタな心情吐露でしか登場人物の心理を表現できなかったりとか登場人物ももっと他にも考えるべき点があるだろうとかこんなハーレム状態ありえないだろうとかとにかく各所に突っ込みが入ってしまうのが大半の作品にあった為なんですが、この『エマ』にはそんなステレオタイプな表現はまるで無く,何と言うか作者の見せ方が上手いのです。
小説的な表現が全体に行き届いているとでも言うのでしょうか。飾り立てるような台詞をまくし立てる事はせず,風景描写や登場人物同士の間合い,雰囲気やその仕草など、いかに言葉を使わずに読者を引き込むかが十分に考慮されていて,その圧倒的な表現力にはただただ息を飲むばかりでした(5巻のあのシーンにはもうテンション上がりっぱなしでしたよ)。
また、見せ場を意識して,その場面へといかに読者を引き連れていくか,と言う工夫も存分に成されており,更に感情・心情の変化が静かに、且つ劇的に表現されていく所には、今までの恋愛漫画に辟易していた僕もまるで中毒の様に惹き込まれてしまいました。
作品そのものから漂ってくるヴィクトリアンな雰囲気もまた作品世界を盛り上げています。
まだ完結まで読んではいないのですが,少なからず5巻までの流れでも読むだけの価値は充分にあります。むしろ、漫画好きなら読むべきとまで言えるでしょう。
一味も二味も違う恋愛漫画『エマ』、メイド好きな人もそうで無い人も是非手に取って見てください。
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