ISBN:4847034260 コミック みなぎ 得一 ワニブックス ¥1,050

初めに断っておくと。
この作品、読んだのは連載分どころか既刊発行分にすら追いついてません。にも関わらず何故紹介するかというと、途中評価だけでも存分に面白く、またあまりにも僕のツボを的確に突いてくるからです。

僕はストーリーで読ませる作品も好きですし、キャラクターで見せる作品も好きです。つまりは見せ所や山場を意識してる作品が好きなんですが。
この『足洗邸の住人達。』はそれらの一歩先――大元にある世界背景、すなわち設定で見せるタイプの作品で。
例えてみるならば、物凄い初期のRPGみたいにプレイヤー(読者)の想像というフィルターを通して、自由に世界を見る事ができる、世界観に広がりを与える事のできる作品なのです。
まあもちろん、鮮明な画像を想像しなくてすむ辺りは全然違いますが。

当然、話の筋書きもしっかりしてますし、何より絵も好みなのですが、それ以上に『王ドロボウJING』に始まり、『夢幻紳士』『黒髪のキャプチュード』『封神演義』『はいぱーぽりす』『マテリアル・パズル』『カミヤドリ』小説の『戯言シリーズ』、ゲームでは『WILDARMS』『ボクと魔王』『モエかん』等の作品群に在った世界観設定だけでご飯何杯でもいけますよ的な雰囲気にコロリとやられてしまった訳です。

なんかこう、作品世界中の“何でも有り”な雰囲気にも関わらず最強キャラが決まってたり、重要な役柄であるはずの人が設定だけで表には出てこなかったりするところが『締める所は締める、後は好きにしろ』と言った風味で想像(妄想)を掻き立てるのですよ。

メリハリが上手く利いていて、読んでいてだれる事はまず無し。あとは戯言シリーズの最終回みたいな事にならなければ完璧。

あらすじはこの際保留するのでまず読んでから存分に語ってください。

群を抜く面白さですから。

では、二巻を買いにいくのでここで。

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