ISBN:4091882714 コミック 林田 球 小学館 ¥900

業界トップクラスにタイトルが素敵な漫画、『ドロヘドロ』の登場です。

手にとってまずその独特の装丁をしたパッケージに驚き、更に読み始めて2、3ページで今までにない斬新な切り口に圧倒されます。
この漫画の印象を一言で言うならば(月並みですが)正にタイトルの『ドロヘドロ』であり、そのニュアンス通り混沌と猥雑が入り混じった複雑怪奇かつ魅力的なストーリーには肉が弾け内臓が飛び散るかのような興奮を覚えます。(錯覚じゃないかも)

魔法使いの住む世界と、魔法使いたちが魔法の練習(人体実験)をしに訪れる街『ホール』がこの物語の舞台。主人公カイマンと友人のニカイドウは、カイマンのトカゲ頭を治し、記憶を取り戻す為に、その口の中にいる男の正体を探し始める……
と言うのが物語のあらすじなんですが、自分で説明していて話を見失いそうになるくらいこの漫画は練りに練られて複雑に入り混じった伏線が準備されています。かと言ってストーリーには作品性として存在する猥雑さや混沌故の歪みはあるものの、伏線によって話を決定的に見失ってしまうような事は無く、むしろ効果的に伏線が解決されていくその綺麗な筋道には作者の林田球さん(未確認情報ですが女性の方らしいです)の表現力と構成力の高さが伺えます。
更に、ドロヘドロの魅力と言えばなんと言ってもその登場キャラクター達。これほど読者に愛される敵キャラクター達なんて漫画じゃあまり思いつきません。

ストーリー、設定、キャラクター、ビジュアルセンス、そのどれを取っても圧巻の『ドロヘドロ』、今までに無い世界観に中毒必死ですので未読のかたは是非。

ついでに

いつも拝見させてもらっている
『えがあったりなかったり。』さんの方でイラスト紹介されてたんで気の向いた人はチェックしてみてください。前日の『WORKING!!』や遊び心満載の『ピュ―と吹く!!アンバー』など見所満載のサイトさんです。
http://yu65026.hp.infoseek.co.jp/

そうだ、9巻出てたから読まないと。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索